特集【霊芝】 機能性キノコの筆頭、 海外で人気

 霊芝は、昭和50年代初期に国内で本格的に栽培されるようになった。人工栽培による生産が可能になり、全国各地に拡大。現在、信越、北関東を中心に北海道、近畿、九州などで栽培され、国内生産量は30t前後と推測される。近年は、海外でファンクショナルマッシュルーム(機能性キノコ)の利用が広がる中、伝統素材の霊芝が人気に。優れた栽培・加工技術から“日本産霊芝(Reishi)”に対する評価は高く、各社からは、「海外事業の売上は前年比をクリアした」「販売国・地域が増え、生産増にある」「米国での販売準備を進めている」などのコメントが聞かれた。インフォーマグループのNBJが2024年に発表した『Mushroom Market Report』によると、機能性キノコサプリメントはコロナ禍を経て、利用が拡大。特に、霊芝やヤマブシタケが人気だという。機能性キノコサプリメントの市場規模は 4 億ドル弱で、2027年には 6 億ドルに達するとの見方を示している。

 

 霊芝の主な原料・OEMサプライヤーは、チハヤ、たるほ産業、リンクス、北海道霊芝、パワフル健康食品など。各社では、菌種の種類、産地、栽培法、抽出法などで差別化を図る。海外原料では、中国、台湾、韓国産などが流通。原料相場は、国産エキス末品でキロ当たり10万円台半ばから20万円前後、国産粉末品で1 万円から 1 万5,000円前後。海外原料は国産原料の約2/3の価格帯。有機原料や、他のキノコ素材をブレンドしたミックス原料なども流通する。北海道霊芝は、霊芝の農産・加工の 2 部門で「有機JAS」認証を取得、海外から引き合いが増えているという。

 

 機能性研究では、免疫活性作用、鎮痛・鎮静作用、肝炎改善作用、血圧抑制作用、健胃作用、コレステロール低下作用、血液浄化作用、抗酸化作用、抗アレルギー作用、前立腺肥大症抑制作用、骨粗しょう症改善作用、抗不安・抗うつ作用―― など、有用性に関する様々な研究成果が報告されている。市場では、サプリメントを中心に飲料、姿(原体)、お茶、キャンディなどが流通。目立った新商品はないが、販売メーカーと高齢者を中心としたユーザーとの信頼関係は厚く、「単品製品が売れ筋上位に入っている」「60日分より180日分の商品の方がよく出る」といった声が聞かれ、販売量は堅調に推移している様子がうかがえた。また、「店販で新商品の販売が始まる」「“女性ホルモン”“更年期”を切り口に霊芝の魅力を提案していく」「機能性表示食品の届出を目指す」など、各社からは明るいコメントが多数聞かれた。つづく

 

 

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