特集【ヒアルロン酸Na】 機能性表示食品、100品突破

 美容素材の中でもトレンドに左右されずに安定した市場が形成されているヒアルロン酸。国内市場はもとより海外でも年々利用が拡大している。調査会社のMordor Intelligenceによると、ヒアルロン酸製品の市場規模は2025年に28億4,000万米ドルに達し、2030年には40億7,000万米ドルに到達すると予測。年平均成長率は7.46%で拡大していくといい、その要因は美容用途と治療用途の進展、動物由来でない発酵法を重視する生産技術の転換によって推進されると分析している。けん引の要因としては「スキンケアにおけるアンチエイジングソリューションの需要増加」「美容皮膚科・化粧品注射での使用拡大」「関節・肌の健康のための経口HAサプリメントの人気」「先進ドラッグデリバリーシステムでの採用」などを挙げている。

 

 また、化粧品と医療用途を戦略的に連携させる傾向が強まっていくとも指摘しており、ヒアルロン酸が持つ皮膚への浸透能の高さは、大きく評価されている。本紙が昨年12月に実施した全国の化粧品受託製造企業を対象にしたアンケート調査では、2025年下半期の人気素材ランキングで5位にヒアルロン酸がランクイン。例年上位に位置しており、幹細胞培養液などここ数年急伸しているトレンド素材を除けば、トップクラスの人気を誇っている。

 

 食品用途では、2015年に機能性表示食品制度がスタートすると、開始直後に「肌の保湿」をテーマに、キユーピーがヒアルロン酸を機能性関与成分としていち早く届出。日本初の肌の保湿作用を表示する受理品が誕生した。現在、ヒアルロン酸Naを関与成分とした受理数は100品を突破(昨年12月18日時点)。保湿作用を謳う競合素材が多い中、原料メーカーへのヒアリングでは、「ヒアルロン酸の品質と機能性が評価され、機能性表示食品の届出を検討して企業からの問い合わせがある」とし、新規案件や、再評価されるケースも増えているという。また、関節への機能性をテーマにした届出準備を行う企業もあり、販売会社からは「受理されれば利用したい」といった期待の声が寄せられているという。つづく

 

 

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