特集【注目のダイエット食品】 機能性表示、「脂肪」「便通改善」が人気

 今回、販売メーカーからは、「話題となるダイエットサポート素材が少なく、新商品投入はなかった」「ドラッグストアでダイエット食品より美容食品の棚の方が拡大している」などのコメントが聞かれた。例年に比べると、ダイエットサポート食品が今一つ盛り上がりに欠ける1年になった。とはいえ、ダイエットに対するニーズは高い。本紙が12月に実施した健食受託製造事業者に行った定期調査で、「受注件数が伸びているカテゴリー」を聞いた結果、ダイエットは、「美容・美肌」に続く、2位にランクインしている。

 

 ダイエット訴求の機能性表示食品が増え、ドラッグストアの売り場では、「腹部(おなか)の脂肪を減らす」「ウエスト周囲径を減らす」「脂肪を消費しやすくする」「糖の吸収を抑える」「内臓脂肪と皮下脂肪を減らすのを助ける」「脂肪の燃焼を高める」「便通を改善する」などのヘルスクレームを謳う商品が並ぶ。大手企業から中堅企業まで特色あるサプリメント、飲料などが流通。通販で人気の商品を店販で販売する動きも。葛の花由来イソフラボン、ターミナリアベリリカ由来没食子酸、エラグ酸、ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン、フコース、トラル酵母由来食物繊維、ガルシニアカンボジア抽出物など、様々な機能性関与成分が利用されている。

 

 富士経済が昨年11月から今年1月に掛けて実施した保健機能食品の市場調査によると、機能性表示食品のヘルスクレーム別市場規模ランキングで「脂肪(低減)」が1位だった。同調査では、「健康課題である生活習慣病の予防やダイエットと関わりが深く、“体の脂肪を減らす”というわかりやすい訴求でニーズを掴んできた」と分析している。ここ数年は、“腸活”が女性層を中心に浸透し、「便通を改善する」「腸内環境を改善する」といったヘルスクレームを加えた商品も増えている。ぐるなびが今春に20~60代の会員男女1,300人を対象に実施した「腸活」に関する調査では、「現在腸活をしている」人は3割弱で、50代女性が39.3%で最も多かった。「したことはないが、今後してみたい」人は4割を超えており、こうした調査からも“腸活×ダイエット”のニーズの高さがうかがえる。

 

 市場全体では、“スリムで引き締まったボディ”“健康美なボディスタイル”を求めるユーザーが多い。こうした中、「運動」「筋肉」に着目した商品は多く、人気のプロテインは、パウダー品を中心に、相変わらず製品ラッシュが続く。各社、価格、由来原料、タンパク質含有量、溶解性、フレーバーの種類などで差別化を図る。アミノ酸では、ロンザがL-カルニチン『カルニピュア』を供給。「運動後の脂肪の燃焼を高める」が謳える機能性表示食品対応素材として提案を進めている。この他、原料・販売メーカーからは、「今年に入り、GLP-1分泌の促進作用を有する機能性素材が欲しいといった問合せが増えた」「GLP-1をコンセプトとした製品開発を検討している」といった声が聞かれた。つづく

 

 

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