特集【25年下期総括・化粧品受託製造】 受託市場好調、7割が増収達成
本紙編集部では、2025年11月中旬〜12月上旬に掛けて化粧品受託製造企業約200社を対象に、取材およびアンケート調査を実施。111社より回答を得た。2025年下期(7〜12月)の経営状況について聞いた結果、「良かった」との回答は、昨年調査より11.7ポイント増の46.4%。今年下期の増収企業は同4.3ポイント増の69.3%となった。2ケタ増収企業も同5.6ポイントの27.7%となり、今年下期の化粧品受託製造市場は、好調に推移したことがわかった。「良かった」との回答では、受注量が増えたことを挙げる企業が目立ち、既存取引先の売上増に加え、新規取引先の獲得が上手くいっている様子がうかがえた。
生産量の拡大を受け、今年下期に設備投資を行った企業は、昨年調査より1.8ポイント増の51.4%。新工場建設も6社が行った。設備投資内容では、「製造設備の増強」が最も多かったが、省人化に繋がる設備の導入、ラインの自動化など、人手不足の補填や生産効率向上のための設備投資、処方のライブラリー化、社内環境のDX化推進など、昨今の業界事情に合わせたスピーディーな製品開発のための設備投資を行う企業が多く見られた。一方、2025年も引き続き、円安に伴う原料や資材、エネルギーコスト、人材補強のための人件費など、製造コストの高騰が続いている。多くの企業からは、「売上や受注数量は伸びても利益面で圧迫されている」とのコメントが聞かれた。慢性的な人手不足も深刻で、なかには受注を断らざるを得なかった企業も見られた。
2026年上期(1〜6月)の経営見通しについては、「良くなる」との回答は、昨年調査より2.8ポイント減の37.0%、「悪くなる」は同0.3ポイント増の3.7%、「どちらとも言えない」は同2.5ポイント増の59.3%となり、製造コストの上昇や人手不足などを背景に、各社慎重な姿勢が見られる。「良くなる」と回答した企業からは、「既存顧客の販売が順調」「新規顧客から新製品が上市される」「全カテゴリーで堅調に受注を貰っている」「輸出案件が伸びる」などのコメントが聞かれた。「悪くなる」「どちらともいえない」と回答した企業からは、「製造コストの上昇が利益を圧迫する」「景気の動向次第」とのコメントが聞かれた。つづく
詳しくは健康産業新聞1826号(2025.12.17)で
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