ZOOM UP【疲労対策~エナジー~】 働き盛り世代の不調改善ニーズ、複合機能型戦略が加速

 疲労対策をテーマとする機能性表示食品は、GABA(γ-アミノ酪酸)が届出件数で首位を維持している。届出件数は1,200件超となっており、睡眠の質や精神的ストレスへの対応素材として定着。飲料やサプリメント、菓子など幅広い製品形態での展開が進んでいる。昨今では複合機能型訴求の商品開発も加速。プラスαの商品開発で差別化を図る動きがトレンドとなっている。飲料ではGABAとL-92乳酸菌を配合した『PLUSカルピス ほっと免疫サポート&疲労感ケア』(アサヒ飲料)などが開発されており、免疫機能維持と疲労感軽減のW訴求を行っている。サプリメントでは、GABAとグリシンを組み合わせた『グリナ®』(味の素)が、睡眠の質改善と疲労感軽減のサポートを訴求するなど、複合機能型の商品化が進んでいる。原料サプライヤー・サンクトでは、『GABA』と『発酵GABA』を睡眠・ストレス改善訴求で提案している。先ごろ開催された食品開発展2025では「来場者の問合せが最も多かった」と し て い る。GABAなど多素材で疲労回復市場を強化していく方針だ。

 

 疲労感軽減を訴求する機能性表示食品市場において、運動における身体的疲労や脳疲労に対応する素材の活用が進んでいる。『Oligonol®』(アミノアップ)は、ライチ由来のポリフェノールを特許製法により低分子化した機能性食品素材。「運動による一過性の身体的疲労感を軽減する」旨の届出提案を進めている。抗疲労効果に関する研究では、アスリートを対象とした試験が多数行われており、主観的評価として疲労感や筋肉・関節の痛みが軽減されたことが報告されている。疲労対策素材はこのほか、ニンニク由来のSACも。脳疲労の原因とされる酸化ストレスに対し、SACは抗酸化作用を発揮し、脳の健康維持に役立つことが報告されている。2025年の食品開発展セミナーでは、睡眠の質改善や脳機能への影響に関する最新知見が報告された。多機能型素材では、ユーグレナグラシリス由来パラミロンを関与成分とするサプリ『からだにユーグレナ 睡眠・疲労感・ストレス 機能性表示食品(90粒)』も注目を集めている。植物由来成分や微細藻類といったナチュラル志向も訴求しており、SDGsを意識した差別化提案が進んでいる。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1825号(2025.12.3)で
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