都内で「国際水素医学生物学会年次大会」初開催、28ヵ国・地域から170人が参加

 第5回国際水素医学生物学会年次大会・第14回日本分子状水素生物医学学会学術大会が11月7日〜9日の3日間、順天堂大学小川秀興講堂(東京都文京区)で開催された。日本医科大学名誉教授順天堂大学大学院客員教授の太田成男氏が議長を務めた。日本では初の水素医学の国際会議となり、28ヵ国・地域より、医師や研究者、関連企業、メディアなど関係者170人が参加した。3日間にわたり、水素研究の第一線で活躍する国内外の研究者より、水素医学の最新情報から、美容分野、農業分野での可能性についての講演が行われた。

 

 冒頭の挨拶で太田成男氏は、「東京で国際水素医学生物学会を開催できることは大変名誉なことであり、大きな喜びだ」と述べ、続く教育講演では、「水素医療と生物学の立ち上げ、発展、将来の使命」と題し、虚血再灌流状態のラットを用いた研究で、虚血再灌流後の脳損傷が軽減されたことを紹介。水素は脳を酸化ストレスから保護することが分かったと話した。また、脳梗塞患者を対象とした臨床試験結果を説明。対象者に従来の治療に加え、3%の水素ガスを吸入して貰った結果、脳梗塞・脳出血などを評価するNIHSSスコアなどの改善がみられたとした。太田氏は水素の利点について、水素風呂や化粧品、水素水など様々な摂取方法があることを紹介。さらに、心血管疾患、代謝諸侯群、生活習慣病、中枢神経疾患、免疫疾患など幅広い疾患に効果的であることが示されていることを指摘した。また現在、メンタルケアと認知症治療に関する研究に取り組んでいることを紹介。アルツハイマー病患者を対象とした研究で 1日に 2回水素ガスを吸入して貰った結果、半年後に大幅な改善がみられたと紹介した。

 

 山口大学大学院医学系研究科器官病態内科学講座の佐野元昭教授は、㈱ドクターズ・マン協賛のランチョンセミナーで登壇。ブタを使用し、水素水を摂取した際に、胃の中で水素が消失するかを検証した実験結果を紹介した。マイクロサージェリーを使用してブタの十二指腸入り口付近に500mLの水素水を注入した結果、門脈での水素濃度が投与から10分後に 1%上昇したと説明。頸動脈からはほぼ検出されなかったことなど、腸から吸収された水素は肝臓を通過し、心臓に到達するが、肺を通過する際に呼出され、動脈を介して全身に送られることはないと話した。続いて、ドクターズ・マンが開発した水素風呂システムを使用した研究結果を紹介。水素は小分子であるが、皮膚を通過するのは困難と考えられていたが、ブタを20分間水素風呂に浸した結果、中心静脈の水素濃度が上昇したことが分かったとした。水素が経皮的に吸収されることを実証した研究結果であり、マグネシウム水素軟膏のような皮膚製剤を使用するのが水素の摂取法として良い可能性があると指摘した。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1824C号【水素別冊号】(2025.11.19)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら