【調査データ解説】 経営状況/取扱アイテム/販売チャネル/海外展開

◆3年連続2ケタ成長、半数が増収達成

 2025年通期の経営状況(見込含む)について「良かった」との回答は、昨年調査より3.9ポイント減の54.2%となった。増収を達成した企業も同17.4ポイント減の58.3%となった。増収企業の内、2ケタ増収を達成した企業は同21.4ポイント減の64.3%となった。2025年の水素商材市場は、3年連続で2ケタ成長を遂げ、300億円の大台を突破した一方、対前年比で2倍増や50%増など、大幅な増収を達成する企業が複数見られた。市場は成長基調にあるものの、企業間での業績の格差が顕著に表れ始めた1年となった。「良かった」と回答した企業からは、「セミナー販売の数がコロナ前を上回った」「医療機関への導入が進んだ」「新製品の販売が売上に貢献した」「海外輸出が好調だった」といったコメントが多く聞かれた。他にも「水素サプリメント用途での原料供給が大幅に伸長した」「サブスク事業が好調」「水素入浴料が好調」「水素化粧品が伸びた」―― など、明るいコメントが多く見られた。2026年上期の経営見通しについては、昨年調査より8.0ポイント増の70.8%が「良くなる」と回答。「悪くなる」との回答は、昨年調査の0%から2.1%に、「どちらともいえない」との回答は同10.1ポイント減の27.1%となった。つづく

 

◆水素吸入器の取り扱いがトップ

 各社に取り扱いアイテムを複数回答で聞いた調査では、3年連続で「水素吸入器」(23票)がトップとなった。ここ数年、水素吸入器の売れ行きが拡大していることが要因だ。2位は昨年3位の水素サプリメント(21票)、3位は同2位の水素化粧品(17票)だった。今年の市場では、水素吸入器メーカーの中にも、水素サプリメントの取り扱いを開始する企業が見られた。また、業界の著名な医師が水素サプリメントを推奨しており、医療機関での水素サプリメントの普及が急ピッチで進んでいることも要因だ。4位は昨年同様、水素水生成器(16票)、5位は水素水発 生原料(15票)が続いた。つづく

 

◆販売チャネルは、施設優勢変わらず

 水素発生原料の供給先や、水素商材の卸売・直販、OEM先を複数回答で聞いた調査では、「メーカー・商社」では、昨年調査と同様、トップは化粧品だった。2位は昨年3位の健康食品・サプリメント、3位は昨年2位の医療・健康機器となった。店舗チャネルでは、百貨店がトップで、次いで薬局・薬店・ドラッグストアや健康・自然食品専門店などが続いた。また昨年調査で初めてランクインした免税店が今年もランクインした。

 

 無店舗販売チャネルでは、通販がトップを維持。次いでネットワーク販売、宣講販、訪販が続いた。通販はメーカーの自社サイトも含まれるため、得票数と売上規模は必ずしも合致しないが、最近では楽天やAmazonなどの大手ECモールへの出店、SNSやWEBマーケティングを駆使して、売上を伸ばすメーカーも徐々に増えてきている。宣講販や訪販、職域、催事などの対面販売ルートは、既にコロナ前の状況に戻っており、なかにはコロナ前よりも売れ行きを伸ばす企業も見られる。

 

 施設では、エステサロンがトップとなった。コロナ禍で来店客数を落としたエステサロンは、2023〜24年に倒産件数が過去最高を記録。こうした中、生き残りを掛けて物販や付帯サービスで顧客単価を高めるサロンも見られる。2位の医療機関では、がんの治療補助や放射線治療や抗がん剤による副作用の軽減などを目的に、水素吸入器を導入する医療機関が年々増加している。透析治療に水素水を採用する医療機関、水素点滴なども利用されている。3位の治療院・施術院も近年、水素商材の導入が進んでいる施設の1つだ。この他、動物病院やトリミングサロンなどペット向けの施設も増えているとのこと。つづく

 

◆6割が海外輸出実績あり

 海外輸出実績について聞いた調査では、「輸出実績がある」との回答は、昨年調査より0.3ポイント減の57.8%と昨年とほぼ変わらず。輸出実績のある国・地域について複数回答で聞いた結果、今年もトップは中国(16票)となった。次いで米国、台湾、マレーシア、ベトナムが続いた。今回の取材では、スペインやポーランド、英国などの欧州地域、ドバイやサウジアラビアなどの中東地域、さらにアフリカへの輸出実績を持つ企業も見られた。総売上に占める輸出売上の割合を聞いた調査では、「1〜10%」が68.8%で最も多く、「11〜20%」と「31%以上」が12.5%だった。なかには50%以上という企業も見られた。輸出実績のある企業に、今後の輸出の見通しを聞いた結果、「さらに伸びる」との回答は、昨年調査より9.2ポイント減の56.3%となった。つづく

 

 

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