別冊【水素】 市場規模、前年比14%増の303億円に!
本紙では10月中旬から11月初旬に掛けて、水素商材の主要メーカーへの訪問取材および、アンケート市場調査を実施。48社から回答を得た。主要企業の売上高の合算および増減率をもとにした2025年通期の水素商材の市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、推計で約302億8,000万円(前年比14.1%増)となり、7年連続で市場は拡大。3年連続で2ケタ成長を達成し、2016年以来となる300億円台に到達した。なお、ここに日本トリムやパナソニックなどがアルカリイオン整水器(電解水素水整水器)として販売する管理医療機器を加えると、450億円前後の市場規模と推計される。
2025年に好調だったアイテムを見ると、最も成長率が高かったのは、水素サプリメント(ゼリー含む)、水素化粧品、水素入浴料などの消費財で前年比35%増。メーカー出荷金額ベースでは約69億円と推計される。これらアイテムに使用される水素発生原料のサプライヤーへの聞き取りでは、前年比1割から 5割増といったコメントが多かった。エフアイコーポレーションやアスナロ化工研究所など健康食品の総合受託メーカーの中にも、水素サプリメントのODM/OEMを強化している企業が見られる。また新菱では、機能性表示食品の『高濃度水素ゼリー』が、大手GMSやチェーンDgSでの販売が決定している。化粧品分野でも新菱がOEMする水素トリートメントが、DgSで売れ筋になっているほか、フェイスマスクやエアゾールタイプが大手エステサロンに採用されるなどの動きも見られた。入浴料も粉末タイプ、発生材タイプ共に各社好調とのコメントが聞かれた。
続いて、近年の成長株である水素吸入器は前年比28%増。メーカー出荷金額ベースでは、昨年の約55億円から約70億円に拡大した。引き続き、大型機種は医療機関や治療院、エステサロンなどの業務用としての導入が進んでいる。がんの治療補助をはじめ、不妊治療や更年期障害のケア、白内障や緑内障の治療補助、不眠治療――など、様々な治療補助に利用が進んでいる。中型タイプや小型タイプは、小規模のエステサロンやネイルサロン、理美容室などに、業務用として徐々に導入が進んでいる。この他、宣講販やネットワーク販売、催事、職域などの対面販売ルートでは、コロナが完全に収束したことで、業績がコロナ前の水準まで回復。体験販売イベントの開催を通じて、一般消費者に販売が進んでいる。また水素の一般認知度が徐々に高まっている中、楽天やAmazonなど大手ECモールへの出展、SNSを通じた直販で、吸入器の売上を伸ばす企業も見られた。
国内市場に加えて、海外市場への展開にも注目される。世界中で水素商材の市場が拡大する中、海外輸出実績について聞いた調査では、「輸出実績がある」との回答は、昨年調査より0.3ポイント減の57.8%と昨年とほぼ変わらず。輸出実績のある国・地域について複数回答で聞いた結果、今年もトップは中国(16票)となった。次いで米国、台湾、マレーシア、ベトナムが続いた。スペインやポーランド、英国などの欧州地域、ドバイやサウジアラビアなどの中東地域、さらにアフリカへの輸出実績を持つ企業も見られた。輸出実績のある企業に、今後の輸出の見通しを聞いた結果、「さらに伸びる」との回答は、昨年調査より9.2ポイント減の56.3%となった。輸出国の法改正で輸出が止まったといった事例も少なくないようだ。グローバルなビジネス展開にも期待される一方、輸出国の動向にも注視が必要だ。つづく
詳しくは健康産業新聞1824C号【水素別冊号】(2025.11.19)で
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