札幌で統合医療機能性食品国際学会、『AHCC®』『Oligonol®』で新知見
「統合医療機能性食品国際学会第33回年会(ICNIM2025)」 が11月8日・9日 の2日間、札幌市内で開催された。参加者は国内外合わせて約420人。冒頭、同学会会長の伊藤壽記氏は、「今年は海外から30ヵ国が参加し、演題数は68題で過去最高となった。内容もレベルが高く大変充実しており、活発な討論をして欲しい」と挨拶した。来賓挨拶で北海道副知事の加納孝之氏は、「北海道で誕生した本学会は、大規模な国際学会に発展し、疾病の予防や治療の進歩、さらには健康寿命の延伸に貢献している」と強調。「機能性食品をはじめとした健康に関する研究や製品へのニーズはますます高まると考える。関連産業の発展をリードすることを大いに期待したい」と述べた。
一 般演題で日本医科大学先端医学研究所の吉田圭介氏は、『AHCC®』がマウスの自然免疫記憶に与える効果について報告。『AHCC®』によって一度活性化したマクロファージはその後、無刺激の状態であっても、活性が一定期間維持されることを確認。「『AHCC®』による自然免疫細胞の活性化は記憶されることが示唆された」と述べた。東洋大学健康スポーツ科学部の芹澤奈保氏は、高地トレーニングを行う女性長距離陸上選手を対象に実施した臨床試験の結果を報告。『Oligonol®』摂取により、抗酸化力が高まることが示された一方、鉄代謝への悪影響は確認されず、「『Oligonol®』摂取は、鉄欠乏症リスクの高い女性アスリートの選択肢に成り得る」と述べた。つづく
詳しくは健康産業新聞1824号(2025.11.19)で
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