植物性タンパク質、摂取割合多いと死亡リスク低下

 エネルギーに対する植物性タンパク質の摂取割合が多い人ほど死亡リスクが低いことが、国立がん研究センターが8月27日に発表した多目的コホート研究でわかった。

 40~60代の約7万人を追跡調査したもの。高タンパク質食は血圧・血中脂質改善に関係することが報告されているが、長期の高タンパク質食と死亡リスクの関係はよくわかっていないと指摘。研究の結果、エネルギーに対する植物性タンパク質の割合が多いほど、死亡全体リスクが低いことがわかった。死因別に見たところ、植物性タンパク質の割合が高い人ほど、循環器疾患死亡、心疾患死亡、脳血管疾患死亡のリスクが低かった。

 今回の研究から、「植物性タンパク質の摂取量が比較的多い日本の食事が、わが国の長寿に関係しているかもしれない可能性が示された」としている。


詳しくは健康産業速報第2359号(2019.8.30)で
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