別冊【機能性表示食品ガイド】 総届出数1万、撤回3,000超で受理数6,975
2015年4月にスタートした機能性表示食品の総届出数(撤回を含む)は、10月7日公表分までで1万7品となり、「1万」の超大台を突破した。紅麹問題を受けた制度改正によって届出はさらに厳格化され、今年4月からは研究レビューによる届出は、国際指針「PRISMA声明2020」への準拠が必須となった。各企業は新様式に対応した届出を順次進めており、受理ペースは鈍化しているものの、着実にその数を増やしている。11年目に突入した機能性表示食品において、制度に対応したエビデンス原料の注目度は大きく上昇している。
10月7日時点で総届出数1万7品の内、撤回届出が行われたのは3,032品。これを除いた累計受理数は6,975品となっている。なお撤回理由の9割は発売予定の中止または終売となっている。撤回が増加したのは、安全性データベースの引用問題が浮上した24年1月末以降。さらに制度改正もあり、企業が届出内容の見直しなどを行った結果、24年度は約1,200品が撤回された。届出撤回を除く受理数トップ企業は伊藤園で88品。森永乳業が85品で2位、東洋新薬とファインがそれぞれ71品で3位となっている。剤型は「サプリメント」が56.5%で増加傾向にある。サプリ形状を除く加工食品は40.2%、生鮮食品は3.3%となっている。
累計受理6,975品の機能性関与成分は、引き続き「GABA」が断トツ。単独配合のみで778品に採用されている。「GABA+〇〇」などの組み合わせを含めると、受理数は1,000品オーバー。機能性表示食品7品の内1品にGABAが含まれている計算だ。以下、2位が「難消化性デキストリン」、3位が「ルテイン+ゼアキサンチン」、4位が「イヌリン」、5位が「DHA+EPA」となっている。なお50品以上の受理があるのは34素材。この34素材の受理数は3,661品に上り、過半数となっている。機能性表示を本紙編集部の判断で分類した結果、中性脂肪や体脂肪など「脂肪系」が13.2%でトップ。「脂肪+肌」「脂肪+歩行」「脂肪+疲労」など、異なるジャンルとの組み合わせ表示を含めると、その割合はさらに増える。つづく
詳しくは健康産業新聞1822C号・別冊「機能性表示食品ガイド」(2025.10.15)で
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