乳酸菌やビフィズス菌、機能性表示食品 関連受理品1,000品突破
乳酸菌やビフィズス菌など有用菌を機能性関与成分とした機能性表示食品の受理品総数が1,000品を突破し1,041品となった(10月8日時点)。制度開始以降、10,000品を超えた総受理数の内、約1割を占めるなど、その人気ぶりは健在だ。機能性表示食品の表示テーマ別の受理数では、「腸内環境改善」「便通改善」表示がトップ。『Yakult1000』の「睡眠の質向上」「ストレスの軽減」も根強い人気だ。乳酸菌は表示バリエーションも豊富で、「肌の潤い維持」「鼻の不快感軽減」、さらに「食後の胃の負担を和らげる」「歩行機能の向上」「記憶機能の維持」といった内容で受理品が増加している。「体脂肪低減」や「内臓脂肪低減」「BMI改善」など抗肥満・抗メタボ領域での届出も増加傾向にあり、このほど、中原が乳酸菌TWK10を関与成分とした届出で、「加齢に伴い低下する日常の身体活動(ウォーキングや階段の上り下り等)をサポートする体幹の筋肉量及び除脂肪体重(全身の筋肉量)の維持に役立つ」旨の表示で受理された。「除脂肪体重(全身の筋肉量)の維持」という表現では、制度初の受理となった。
このほか、ここ数年関心が寄せられているのがフェムケア領域。「膣内環境を良好にし、膣内の調子を整える」「正常な月経周期を有する健康な女性の月経前の一時的な晴れない気分、精神的疲労感、眠気を軽減する」など、女性特有の健康課題に寄り添う表示が人気となっている。そしてこれからの季節に注目なのが”免疫”表示商品だ。キリンホールディングスの『プラズマ乳酸菌』に加え、アサヒグループの『L-92乳酸菌』が市場を牽引。今年6月には東洋新薬が『CRL1505 乳酸菌(L. rhamnosus CRL1505)』を関与成分に、「pDC(プラズマサイトイド樹状細胞)に働きかけ、健康な人の免疫機能の維持に役立つ」旨の表示で受理された。つづく
詳しくは健康産業新聞1822B号・別冊「腸内細菌」(2025.10.15)で
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