海外展示会でもプロバイオティクスが席巻、ポストバイオティクスも拡大

 腸内環境への関心の高まりを背景に、世界的にプロバイオティクスやプレバイオティクスに関心が集まる中、ここ数年は、ポストバイオティクスの認知も広がっている。その動きは展示会にも如実に表れており、今年7月に韓国・ソウルで開催された「Hi Korea」では、ご当地キムチ由来の乳酸菌(Lactobacillus sakei)の出品が複数みられた。訴求は免疫賦活や口腔ケア、なかにはフェムケアを訴求する素材のアピールもあった。生菌に加え、ポストバイオティクスとして死菌体の提案が目立った。サミ-サビンサグループのサビンサコリアのブースでは、新原料となるポストバイオティクス『PoZibio(ポジバイオ)』を日本に先駆けて披露した。

 

 また9月にタイ・バンコクで開催された食品原料・機能性素材を扱う東南アジア最大の2つのBtoB展示会「Fi Asia2025」「Vitafoods Asia 2025」でも、プロバイオティクスやプレバイオティクス、ポストバイオティクスを掲げる企業が多かった。腸内環境改善や免疫賦活、コレステロール低下などの機能性に加え、ここ最近関心の高いGLP-1との関係について熱心に説明する企業もあった。オランダのSolabia Nutritionは、アラビノキシラン繊維とイヌリンを50/50の比率で配合したプレバイオティクス複合素材『REDUCAL®』をアピール。GLP-1の分泌を促進し、体重管理に効果的である旨を説明した。Fi Asiaに10年出展しているオリザ油化では、『さくら乳酸菌』をアピール。先行してタイで展開を進める「桜の花エキス」のシリーズ原料として関心を集め、来場者からの反応も上々だったという。大和薬品も長年出展している1社で、修飾米ぬかアラビノキシランの「バイオブラン」、精製ナットウ菌培養物「NKCP」をアピールした。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1822B号・別冊「腸内細菌」(2025.10.15)で
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