【話題追跡】 ポテンシャル300万人超、 "アラ還インフルエンサー"に注目
YouTubeやFacebook、Instagram、X(旧Twitter)、LINE、TikTok、noteなどのSNS市場が活況を呈している。インフルエンサーは、フォロワー数に応じて、メガ(100万人以上)、ミドル(10万~100万人)、マイクロ(1万~10万人)、ナノ(数千~1万人)、ライト(数千人)とランクがあり、「認知拡大にはメガ」「コンバージョンにはマイクロ」など目的に応じた活用が進む。依頼料の相場は、フォロワー単価1人当たり2~6円。サプリやコスメでは、インフルエンサーによる効能効果を強調した薬機法違反の増加が問題視されており、関連法規に配慮した投稿者選定がカギになる。
SNSで人気のサプリメントカテゴリーは、セラミド、ビタミンC、コラーゲン、大豆イソフラボンなど。主要なサプリブランドでは、“飲むだけの簡単スキンケア”を訴求したトクホ『ディフェンセラ』(オルビス)や、ビタミン・ミネラル系ハードカプセルサプリ『DHCビタミンC1,000mg』(ディーエイチシー)、“飲む高濃度ビタミンC”『Obagi®C インナーライン』(ロート製薬)、大豆イソフラボンサプリ『エクオール』(大塚製薬)などが国内外でSNSトレンドを形成している。
シニアのSNS利用拡大に伴い、60歳以上の“アラ還インフルエンサー”も増えている。「2025年シニア調査」(2025年4月:モバイル社会研究所調べ)によると、全国60~84歳男女1,300人を対象とした訪問留置調査の結果、シニア層のスマホ所有率は伸びており、SNSの利用率は、60代・9割、70代・7割、80代前半は約半数に上る。国内の75歳以上の後期高齢者は今年800万人超となるが、うち300万人は健常者だ。高齢者雇用に消極的な企業の実態が、国内の「人手不足」に拍車を掛ける中、年齢による採用機会の減少で、働きたくても働けない“アラ還インフルエンサー”が増加傾向にあり、今後の新たなSNSトレンド発信のカギになるかもしれない。つづく
詳しくは健康産業新聞1822号(2025.10.15)で
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