FDA、NMNの栄養補助食品使用認める

 米国食品医薬品(FDA)は9月29日、これまでの立場を一転し、NMNを栄養補助食品として使用することを認めるとする姿勢を示した。各業界団体からは、様々な声が挙がっている。FDAは2022年、NMNが栄養補助食品の定義から外れると発表。これを受け、AmazonやiHerbなどがNMN製品の取り扱いを停止した。一連の措置に対し、業界団体のNPA(Natural Products Association)は、NMNをサプリメントとして認めるよう訴訟を起こし、FDAと争ってきた。また、市民嘆願書を提出し、NMNをサプリメントとして販売する許可を求めてきた。FDAはこれまで沈黙を貫いてきたが、9月29日、方針を転換し、NMNを栄養補助食品として使用することを認めるとする回答を示した。

 

 NPAは回答を受けて、「eコマースプラットフォームにNMN製品を直ちに復帰させるよう求める」とする声明を発表。NPAの立場を再考したと勝利宣言した。米国業界団体のCRN(Council for Responsible Nutrition)も同日声明を発表。NMNがサプリメント成分として認められたことを歓迎する一方で、今回の事案に対する「ガイダンス」策定を求めた市民嘆願が却下されたことに不満を表した。また、NMNを医薬品成分として判断したFDAの調査方法に問題があると指摘した。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1822号(2025.10.15)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら