連載⑳【薬局・薬店の新規事業】 オンライン薬局が”馬刺”販売で好調

 オンライン薬局「ファーブケア薬局」などを展開する㈱pharb(東京都江東区)は昨年5月より、新規事業として卸直売馬肉専門店『うまし』をオープン。自社店舗での展開はもとより、他店へとFC展開し、SNSでも話題となるなど注目されている。「同業の薬局への卸販売も増えている」という。ファーブケア薬局では、オンライン服薬指導を活用し、患者が外出せずとも安心・安全に利用できる薬局を目指し、様々な処方箋送信形態に対応。「薬局での待機時間の解消」「感染予防」などにも貢献している。サプリメントでは、これまで医家向けサプリ『サルベストロール』ほかイチョウ葉関連アイテムの展開実績も。「今後、薬剤師ならではの視点を活かし、新たなサプリ展開も検討したい」という。

 

 新規事業として着手した卸直売馬肉専門店『うまし』は、薬剤師の視点から、高タンパク、低脂肪、低カロリー、鉄分豊富などで認知される馬肉の健康的な側面に着目。他業種含め、冷凍馬肉の取り扱いの新規性が高い点と、冷凍設備を完備していた点なども事業開始の後押しになったという。自社通販に加え、都内に24時間営業の無人店舗、群馬県の藤岡薬局内に『うまし』を昨年5月にオープン。原料となる馬肉は、「高級な馬刺を格安で提供する」をコンセプトに、大草原のストレスフリーな環境で天然ハーブを食べて育ったモンゴル産の馬肉を採用。ワンフローズン製法を採用し、鮮度を保持した冷凍食品の状態で展開する。国際的な食品安全基準「SQF」最高レベルを取得しており、ヘルシーな味わいが好評だ。WEBに掲載する馬肉の撮影に関しても、SNSを活用し、写真コンテストやキャンペーンを実施、採用者に撮影した馬肉の部位をプレゼントしている。顧客は拡大傾向にあり、「現在は、馬刺だけで月40~50万円の売り上げがある」という。つづく

 

 

 

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