連載⑱【海外ヘルスケア最前線】 北欧ノルウェー 魚油、 Mgサプリが人気g
欧米を中心に変化するヘルススケアビジネスに携わり、健康食品事業を手掛けるOctroll㈱・代表取締役社長の田中啓之氏が、海外ヘルスケア市場の最新動向などを紹介する。
8月中旬にオランダ、ベルギー、ノルウェーと欧州に出張へ行きました。一括りに「欧州」と言ってしまっては極めて乱暴で、欧州として横ぐしが刺さった共通のトレンドもあれば、お国柄が反映されたユニークなトレンドもあります。ノルウェーには毎年定期的に行っており、その軽微な変化も見えて面白みがあります。定番のアイテムとしてはオメガ3を中心とした魚油です。ドラッグストアをはじめ、食品スーパーなどでも手軽に購入できるオメガ3商品が並んでいます。大人用のみならず、子ども用のオメガ3魚油も一般的です。幼少期からタラ肝油を摂ることが食育の一環となっており、Möller'sの商品はノルウェー人なら誰しも知っているブランドです。宿泊したホテルの朝ビュッフェにもこのMöller'sのタラ肝油商品が飲み物コーナーに置かれていました。
昨年からの変化としては、欧米と同様にマグネシウム商品が多く見られたことでしょうか。安眠対策を中心に、リラックスや認識機能を訴求したマグネシウム商品がありました。 冬は極夜のお国柄もあり、もともと、骨の健康への意識が高く、ビタミンDやK2、カルシウムなどの商品は多くあります。こうした骨の健康を訴求する商品への親和性も高いことから、この領域にもマグネシウムが配合されたものが増えている印象も受けました。前述のMöller'sブランドもマグネシウム商品を販売するほど、大きなトレンドになっています。その他では、メラトニン商品が増えています。ご存じのように日本ではメラトニンはサプリメントに使用できませんが、欧米では使用可能な国も多く、ノルウェーも同様です。白夜極夜の国ということで睡眠に対しての感度は高いものの、これまではメラトニン商品自体はあまり目立つ印象はありませんでした。フェムケア領域についても棚が増えつつある印象です。その中でも髪の健康を訴求する商品が目につきました。つづく
詳しくは健康産業新聞1820号(2025.9.17)で
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