ZOOM UP【β‐グルカン】 機能性表示食品の登場で、市場拡大に大きな期待

 コロナ禍以降、世界的にサプリメントの利用は拡大する中、特に免疫領域のサプリメントへの利用が進む。インフォーマグループの米国調査会社「NBJ」が発表したレポートによると、免疫に関連した製品は年々10%近い水準で成長しており、特に免疫に関するヘルスクレームが早くから実現する米国では、“イミューンヘルス”として数多くのサプリメントが販売されている。なかでも酵母由来β–グルカンは免疫賦活素材成分として広く知られ、日常的なポピュラーな成分となっている。

 

 海外調査会社のグローバルインフォメーションが発表した市場調査レポート「ベータグルカンの世界市場」によると、食品や飲料、パーソナルケア、医薬品、栄養補助食品、動物飼料用途でのβ–グルカンの世界市場規模は2020年時点で4億380万ドルとしており、年成長率7.6%で伸長。2026年には6億2,830万米ドルに達すると予測している。レポートでは「より健康的な代替品への需要の高まりと、健康的な食材への消費者の嗜好の変化がβ–グルカンの需要と市場の成長を促進すると考えられる」と分析。

 

 一方、国内でも大きな注目を集める出来事が。今年春にミカレアが届出していた機能性表示食品『ミカレアのパラミロンi』(届出番号:J814)が免疫機能の維持をテーマに受理された。β-グルカン(食物繊維)を関与成分とした初の免疫訴求商品として大きな話題を集めた。さらに注目なのが、従来のpDCへの作用ではなく、機能性表示食品として初となる、単球、ナイーブT細胞への作用を機序とした点だ。免疫表示おけるエポックメイキングとして、今後の後続受理にも大きな期待が寄せられている。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1819号(2025.9.3)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら