【話題のショップ探訪②】 2万5,000点のアイテムと、店舗ディスプレイに注目

■@cosme TOKYO■

 「@cosme TOKYO」(東京都渋谷区)は、日本最大級のコスメ・化粧品・美容の総合情報サイト「@cosme」が運営する、リアル店舗のフラッグシップショップ。JR原宿駅から徒歩1分の好立地にある同店は、2020年1月のオープンから今年で5年目を迎えた。客層・年代にこだわらず、幅広い層に対応した化粧品や、健康食品を扱う。同店を運営する㈱アイスタイルリテール・TOKYO事業部・部長の南真彩氏に、店舗の特徴や売れ筋商品、エイジングケア市場の展望について話をうかがった。

 

 「@cosme TOKYO」は、原宿駅前に地上3フロア・約400坪の売場面積を誇り、常時700ブランド・ 2万5,000点のアイテムを取り揃える。「試せる・出会える・運命コスメ」をコンセプトに掲げ、2020年に開店。原宿駅前という人通りの多い立地に加え、周辺に百貨店などが少ないこともあり、ハイブランドからプチプライスまで幅広い価格帯の化粧品や、サプリメントを含むインナーケアアイテムを扱うことで、他のコスメストアにはない独自のポジションを確立している。来店客の客層は高校生や20代女性も多いが、30代前半から半ばの女性が中心という。平均滞在時間は20分以上で、1時間以上店内に滞在する来店客も少なくないという。

 

 化粧品では、プチプライスからラグジュアリーブランド、韓国コスメなど、幅広く取り扱う。ラグジュアリーブランドのコスメをミニサイズ化し、安価で販売している商品を並べた「ミニコスメコーナー」や、シートマスクを豊富に用意した「シートマスクウォール」など、トレンドや消費者ニーズに即した売り場展開を行う。なかでも、ビタミンC、グルタチオンリポソーム、ナイアシンアミド等を配合したナンバーズインのシートマスク『5番 白玉グルタチオンCふりかけマスク(8枚)』が、現在最も人気の商品となっている。

 

 インナーケア商品については、2階にインナービューティータワーという専用の売り場を設置し、来店者の関心を集めている。成分、機能に分けてディスプレイしており、サプリメントはもちろん、健康・美容飲料も並ぶ。なかでも、ナイアシンとビタミン7種類を配合した粉状のPBサプリメント『@cosme+ The Basic Supplement ver.1』が売り上げトップという。従来のエイジングケア製品の購入層は30代中心だったが、近年では20代後半の女性による早めのケア志向も増加しているとのこと。

つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1818B号 別冊「エイジングケア」(2025.8.20)で
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