【話題のショップ探訪①】 客単価4,000円超、サプリ売上は前年比3倍に

■Cosme Kitchen代官山店■

 ㈱マッシュビューティーラボ(東京都千代田区)が全国約70店舗を展開するセレクトショップ「Cosme Kitchen」は、オーガニック&ナチュラル製品を取り揃える。ブランドコンセプトは「肌や心に、おいしいものを」。オーガニック&ナチュラルという考え方を広め、顧客の健康と美に繋げることを目指している。旗艦店の1つ「Cosme Kitchen 代官山店」を訪問。リテール事業部の清水朝子氏に話をうかがった。

 

 代官山店は、2004年に同ブランドの第1号店として代官山駅の駅構内に開業。男女問わず、働き盛りの世代が気軽に立ち寄れるよう利便性を重視し、オーガニックを日常に取り入れやすいライフスタイルとして提案している。売場面積を12.5㎡持つ店内には、約80ブランド・約1,400アイテムを展開。客単価は平均で4,000円代後半に上るとのこと。近年では売上が年々右肩上がりで推移しているといい、その要因について清水氏は、「オーガニックにポップさを加えたコンセプト転換や、キャラクターコラボにより、これまで関心がなかった層への間口を拡大した」と述べる。取扱製品の内、約4割がPBまたはメーカーとのコラボ商品。店頭に商品を並べる際には、オーガニック認証の有無に加え、生産者の想いや環境配慮を基準にしている。

 

 Cosme Kitchen全体では、サプリメントと中心としたインナーケアの需要が高まっているといい、2024年度のインナーケアの売上高は、前年度比で約3倍に伸長したとのこと。背景には「エイジングケア=健康志向」とする認識が広まったことで、従来の肌ケアから体や脳のケアへと対象が拡大している点が挙げられる。インナーケアの売れ筋商品は、酵素サプリ『青パパイヤ酵素 顆粒タイプ』、ビタミンCと乳酸菌を配合した『【to/one】ドリーム フローラ VC ショット』など。 さらに、グルテンフリーなどの「ギルトフリー(罪悪感がない)」な菓子も人気で、若者層も食生活を通じて健康意識が高まりつつあるという。

 

 エイジングケアにおいては、「アンチエイジング」から「若返り」へとニーズが変化しつつあり、美容医療への関心の高まりを背景に、自宅で高度なケアを求める声が増えているという。これらニーズに答えるため、同店ではサロン仕様の家庭用美顔器なども取り揃えている。エイジングケア分野では、バチルス発酵物や4種の植物エキスを配合した『【to/one】ブースター セラム(M)』のほか、ニュージーランド発のブランド「トリロジー」「アンティボディース」の商品などが人気とのこと。

つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1818B号 別冊「エイジングケア」(2025.8.20)で
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