【エイジングケア トピックス①】 加齢への思い込み「セルフエイジズム」調査、経験者ほど将来の健康意識が高い傾向
キューサイは今年5月、「全国セルフエイジズム調査」の結果を発表した。セルフエイジズムとは、自身の加齢に対する否定的な思い込みを定義した言葉。結果、「いい年して」などのセルフエイジズムを経験した人ほど、10年後の健康状態への意識が高い傾向があることがわかった。調査は今年2月6日~12日、全国の30~69歳の男女、約9,794人を対象にインターネットで実施。
「いい年して」「どうせおばさん(おじさん)だから」など、セルフエイジズムが原因と思われる言動・体験をしたことがある人は、全体の73%にのぼった。「どんな時にセルフエイジズムを感じますか」には、体力や健康の衰えを感じた時との回答が男性37.5%、女性は48.6%と男女差が生じた。セルフエイジズムに陥る要因として最も挙げられたものは、「身体的な衰えや健康問題」で男性38.1%、女性46.2%。また、2番目に挙げられたものとして、男性は「他人との比較」と、周囲との関係性の中で年齢を意識する傾向が強いのに対し、女性は「老いに対する不安や恐れ」と、個人的な心理面での影響が大きいことがわかった。
セルフエイジズムの経験者と未経験者を比較すると、「今の自分に満足している」という現在の幸福度には大きな差はなく、「10年後の自分の健康状態を具体的に想像できますか」との問いに対しては、セルフエイジズム経験者の方が、7.8%も高い結果を示した。つづく
詳しくは健康産業新聞1818B号 別冊「エイジングケア」(2025.8.20)で
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