【インタビュー】 「高タンパク」 「プラントベース」 等、海外トレンドに着目
国分グループ本社㈱ 商品開発部長 兼 戦略推進室部長 織田 啓介氏
国分グループ本社㈱(東京都中央区)は、美容・健康をテーマとする商品開発を行っている。海外トレンドや商談内容からマーケットニーズを把握。店舗視察やマーケットリサーチなどで収集した情報を分析し、商品開発に生かしている。商品開発部長兼戦略推進室部長の織田啓介氏に話を聞いた。
美容と健康テーマの商品開発は、海外トレンドを意識しています。今年は米国アナハイムで開催された『ナチュラルプロダクトエキスポ』を視察してきました。プロテインやプラントベースが一般的になっており、パッケージに“Protein”や“Plant Base”を記載した商品を多数見掛けました。プロテインはスナック類での商品化が目立ち、バータイプの商品にとどまらない市場を形成しています。プラントベースは日本の豆腐や味噌が定番化しており、納豆や海藻、キノコも多数販売されていました。納豆は常温で販売できる瓶詰商品があり、味についても十分納得のいく仕上がりでした。瓶詰商品(スープ系)の瓶を回収してリサイクルする取り組みは先駆的なものがあり、相対的に日本市場は遅れをとっていると感じました。
国内のプラントベース市場はヴィーガン層への訴求よりも、一般層に向けた商品開発が活発になっています。植物性と動物性のハイブリットやサステナブルな商品化が進んでおり、当社も豆乳を使用した菓子類(シフォンケーキ)の商品化を目指しています。代替という概念ではなく、SDGsに繋がるメッセージを打ち出していく方針です。タンパク質の価値観や需要は国内でも定着しました。当社でも、『クリエイトGreekヨーグルト』(100g当たりタンパク質7.4g)のようなミルクリッチタイプが伸長傾向にあります。つづく
詳しくは健康産業新聞1818号(2025.8.20)で
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