連載⑰【海外ヘルスケア最前線】 韓国市場で広がるサプリの新形態容器

 欧米を中心に変化するヘルススケアビジネスに携わり、健康食品事業を手掛けるOctroll㈱・代表取締役社長の田中啓之氏が、海外ヘルスケア市場の最新動向などを紹介する。

 

 先日、出張で韓国ソウルに行って参りました。ソウル出張は数年振りでしたが、色々と面白いトレンドを目にしましたのでレポートさせて頂きます。ドラッグストアやスーパーマーケットで、ついつい目を引かれてしまうのは、その容器形態の多様さです。経済性についてはやや「?」が付くものもありましたが、その発想の自由さ、“どうにかして他社と差別化してやろう!”というアグレッシブさは、日本とは異なる韓国の勢いを感じました。

 

 まず、とにかく色々な商品に応用され市民権を得ている新形態の容器としては、日本でも一部販売され“飲むエルメス”と言われているAll in oneスタイルのものです。具体的には20mL程度のショットドリンクのキャップ部に錠剤やカプセルなどが入り、その錠剤等をショットドリンクで流し込むというタイプです。見た目がユニークであることに加えて、1本を気軽に外出先でも消費できることなどが人気の理由となっています。販売者側としても、相対的に売価が高く取れるとの理由で商品化に積極的です。 他にも、様々な販売会社が商品化しており、韓国最大手の正官庄(Korean Ginseng Corp)や、韓国で生産をしている米国大手サプリメントブランドGNCも新形態の商品を上市していました。韓国ブランドでは、I'm Vita社が先駆者ですが、さらなる他社との差別化のために、ショットドリンク部をパウチタイプに変更したより経済性の高いものなども販売しています。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1818号(2025.8.20)で
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