機能性表示食品の強調表示、議論継続 「糖類無添加」「低糖質」など
消費者委員会の食品表示部会が7月31日に開催され、機能性表示食品に「糖類無添加」「低糖質」などに関する強調表示を可能とする食品表示基準の一部改正案について議論、次回部会で引き続き検討することになった。これまで機能性表示食品では、機能性関与成分以外の成分を強調する用語の表示は、消費者が機能性と誤認しないようにする観点から禁止されていた。今般の食品表示基準の一部改正案は、一般の食品と同様に、「成分を添加していないこと」「成分を含まないこと」等を表示可能とするもの。なお、機能性関与成分以外の成分(別表第9の第1欄に掲げる栄養成分を除く)を含むことを強調する用語については、引き続き表示禁止事項として維持する。
この日の部会で消費者庁は、「添加していない旨」の表示例として、「糖類無添加」「砂糖不使用」「食塩無添加」「食塩不使用」を例示。「含まないこと」については「糖質オフ」「糖質ゼロ」「低糖質」「糖質カット」を挙げた。また、強調表示以外の表示として、「ノンカフェイン」を示した。改正案に関しては6月13日から7月14日まで意見募集を実施。一般的な食品と同様、表示できるよう改正することについては一般消費者を誤認させる恐れが少ないと考えられること、商品設計としてあり得ることから賛成との意見があった。また、Q&Aで、改正後に可能になる表示案を補足して示して欲しいとの意見や、強調表示のうち「低糖質」「糖質オフ」は判断がつかないので、さらなるルールが必要ではないかといった意見があった。消費者庁は意見に対する考え方として、具体的事例等について示すことについては、必要に応じて対応していくとした。つづく
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