25年上半期、DgSの健食販売5%増
ドラッグストア(DgS)の2025年上半期(1〜6月)における健康食品販売額が前年同期比約5%増となったことが、経済産業省が7月31日に発表した6月の「商業動態統計速報」でわかった。DgSの6月販売額は7,984億円で、前年同月比6.5%増。50ヵ月連続の増加となった。4月に2万店を突破した店舗数はその後も増え続け、6月時点で2万128店となり、同3.9%増となった。
カテゴリー別に見ると、「食品」が2,715億円で同9.8%増と伸び、販売額トップ。経産省のサービス動態統計室によると、米の価格上昇が影響したほか、気温の上昇により飲料やアイスクリームが好調だった。各種コスメや化粧品雑貨、ハンドクリームなど「ビューティケア(化粧品・小物)」は1,075億円で同5.2%増。日焼け止めや制汗剤などが好調だった。サプリメントやダイエット食品、青汁など「健康食品」は255億円で、同6.7%増。経産省によると、インバウンドでNMNやナットウキナーゼが好調だったほか、夏本番を前に、ダイエット関連や美容サプリメントで動きが見られたという。
6月の速報値を加えた25年上半期のDgS販売額は 4兆5,713億円で、前年同期比6.2%増。「食品」は 1兆5,605億円で同9.9%増と大きく伸びた。一方、販売額2位の「家庭用品・日用消耗品・ペット用品」(バス・トイレ・キッチン用品、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、ペットフード等)は6,101億円で同0.7%減と伸び悩んだ。販売額3位の「ビューティケア」は5,965億円で同9.0%増。6月まで43ヵ月連続のプラスで、コロナ明け以降、高い伸びが続いている。DgSでは、SNSやアプリ販促などによるコスメ提案を行う動きがみられる。「プチプラコスメ」人気も追い風になっている。また、人気ユーチューバーとコラボしたイベントを行う店舗もある。「健康食品」は1,423億円で同4.7%増。2月を除きプラスとなった。紅麹問題によるマイナスの影響はほぼ払拭され、ビタミンや美容系などの国内需要に加えて、NMNなどがインバウンドで支持されている。つづく
詳しくは健康産業新聞1818号(2025.8.20)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら