厚生労働白書、平均寿命・健康寿命は延伸傾向

 厚生労働省は7月29日、2025年版厚生労働白書を公表した。第1部は、「次世代の主役となる若者の皆さんへ -変化する社会における社会保障・労働施策の役割を知る」と題して特集。社会保障や労働施策の役割と方向性、若者の意識などについてまとめている。少子化や超高齢社会の現状についても、データと共に紹介。65歳以上の高齢者人口のピークは2043年の3,953万人と推計されているとした。若い世代の人口減少も進み、2050年の高齢化率は37.1%に上昇するとしている。一方、平均寿命と健康寿命は延伸傾向にあり、先進7ヵ国中で最も長いことを紹介。2023年に女性87.14歳・男性81.09歳の平均寿命は、2070年には女性91.94歳・男性85.89歳になると推計されているとしている。

 

 第2部は「現下の政策課題への対応」。国民の健康増進の取り組みでは、2022年3月に、産学官等連携による食環境づくりの推進体制「健康的で持続可能な食環境づくりのための戦略的イニシアチブ」を立ち上げたことを紹介した。イニシアチブでは、事業者がビジネスを通じて栄養課題などに取り組むことについて産学官等の連携で支援、進捗や成果などを社会に広く見える化する仕組みであることに触れている。「健康日本21(第3次)」では、イニシアチブと各都道府県の食環境づくりの取り組みを連携させることを目標としてお、その達成に向けて昨年6月、「健康的で持続可能な食環境づくりのための国・都道府県等アライアンス」を立ち上げたとしている。つづく

 

 

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