消費者物価指数の基準改定で意見募集、プロテイン、ゼリー飲料など19品目追加

 総務省は 7月30日、消費者物価指数2025年基準改定計画(案)を公表した。7月31日から9月5日まで意見を募集する。健康食品では、指数の採用品目として新たに「プロテインパウダー」を追加する。消費者物価指数は、全国の世帯が購入する品目・サービスの価格変動を測定し、物価変動を時系列的に測定するもの。金融政策の目標指標として採用、経済政策推進上で極めて重要な指標と位置付けられている。戦後1946年 8月に作成を開始、1955年の改定以来、5年に 1回の改定を実施。2025年基準は第17次の改定となる。健康食品に関しては、2005年にマルチビタミン(健康保持用摂取品A)を採用。2015年には青汁(健康保持用摂取品B)を追加している。

 

 新基準では、19品目を追加、11品目を廃止し、2品目を 1品に統合。品目数は589品とする。「食料」ではグミや炭酸水、ゼリー飲料などを追加。「保健医療」では従来の青汁に代えて、「プロテインパウダー」を追加する。追加品目の選定基準は、①新たな財・サービスの出現や普及、嗜好の変化などによる消費構造の変化に伴い、家計消費支出上重要度が高くなった品目、②中分類指数の精度の向上及び代表性の確保に資する品目、③円滑な価格取集が可能で、かつ、価格変化を的確に把握できる品目―― のすべてを満たす品目。プロテインパウダーについては、調査が可能で、家計に占める重要度などを検討した結果、選定したという。特定の1銘柄について、店舗での価格調査を行う。現行の健康保持用摂取品Aに関しては、名称を「サプリメント」に変更。総務省によると、調査対象は従来のマルチビタミンから変更はないという。つづく

 

 

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