【イベントトピックス】 Japan Health、自由診療をドライブに世界トップクラスの医療技術を世界に

  世界最大の医療系展示会『Arab Health』(インフォーマグループ主催)の日本版となる『Japan Health』が、6月25〜27日までの3日間、インテックス大阪(大阪市住之江区)で開催された。会期中のセミナーでは、「自由診療が切り拓く日本医療の新市場」と題し、現役医師らがディスカッションを行った。座長の(一社)Medical Excellence理事長の渋谷健司氏は冒頭、「自由診療というと公的診療を潰してしまうのでは、というイメージを払拭していかなければいけない」と話し、自由診療における日本医療の成長戦略について語った。

 

 大阪けいさつ病院院長の澤芳樹氏は、「保険診療は世界に誇れる素晴らしい制度だが、医療費負担や国の財政状況をみると、限界が来ている。米国はロンジェビティ(Longevity)と呼ばれる健康長寿に投資を始めている。日本も命に関わるものは別として、ロンジェビティ分野での自由診療の役割が大きくなる」と話した。澤氏は、再生医療の分野では、エクソソームが入っているのかいなのかの低いレベルの論争などで、自由診療が迷走していると警鐘を鳴らす。

 

 医学博士で前内閣官房参与・鴨下一郎氏は、「平均寿命が約90歳で、皆健康でいるのは世界中日本だけ。一方、医療費増加は限界にきている。日本の医療は世界に誇れる産業であるため、公的医療の何倍にしてでも受益者に負担して頂ける健全な医療を作っていくべき」と話した。

 

 

詳しくは健康産業新聞1816号(2025.7.16)で
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