ブルガリアンローズで新知見、加齢性低栄養を改善
ブルガリアンローズが加齢性低栄養を改善する ―― 。先頃開催された「第8回ローズの日の集い」で、ローズオイル成分のゲラニオールは老化マーカとして注目されるアルブミン値を改善させる新知見が報告された。高齢者の健康リスクといわれるコレステロール低値改善のほか、赤血球数およびヘモグロビン量の増加も認められたという。試験は、順天堂大学大学院 医学研究科 食と生殖機能先端研究講座の清水孝彦特任教授、山口東京理科大学 薬学部薬学科 再生医療学分野の澁谷修一助教、国立長寿医療研究センター、全薬工業㈱らによる共同研究。「ローズの日の集い」では、全薬販売㈱の桜庭大樹氏が研究成果を発表した。
同氏は、「老齢マウスにゲラニオールを経口投与し、加齢様病態に対する改善作用を調べたところ、老齢マウスの血中栄養指標であるアルブミンやコレステロールの増加を認めた」と報告した。このほか、赤血球数やヘモグロビン低値の改善により、「貧血やパフォーマンス低下、疲労感改善も期待できる」とした。高齢者を対象とするアルブミン研究では、慶応義塾大学医学部百寿総合センターによる“全国超百寿者研究”が知られており、「100歳以上の高齢者は、数値が低くなると死亡危険率が上がり、数値が上がると死亡危険率が下がる研究がある」と付け加えた。このほか、高齢者のコレステロール低値は身体の恒常性維持に影響を及ぼすため、老化に繋がりやすいことを説明した。つづく
詳しくは健康産業新聞1816号(2025.7.16)で
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