連載⑱【薬局・薬店の新規事業】 AI導入で薬局の接客業務を効率化

 なの花薬局では、5月26日より、同社の運営する荻窪北口店・馬込駅前店・鶴川大通り店・メトロファーマシー日本橋小伝馬町店の4店舗に、接客AIサービス「薬急便 遠隔接客AIアシスタント」(提供:㈱MG-DX)を導入した。同サービスは、AIと遠隔接客を組み合わせることで、薬剤師の接客業務を支援し、業務の省力化と接客対応をスムーズにする薬局特化型サービス。AIによる音声案内や受付業務の自動化に加え、遠隔スタッフによる受付フォローや服薬指導の対応も可能。薬剤師は調剤室にいながら受付情報をリアルタイムで確認でき、必要な情報が揃った状態で受付が完了するため、迅速に状況を把握し、受付の種別に迅速に対応できる。

 

 店頭では、主に、店頭やオンラインで処方箋受付を済ませた人の接客対応で活用している。薬剤師に声を掛ける手間や待ち時間が軽減され、スムーズな受付対応に繋がっている。また、オンライン診療を受診し、薬の受け取りに来店する人や、不足薬の受け取りに来店した人、店頭で受付後に一時的に外出して再来店した人などの接客対応にも活用。「業務効率化に寄与しているだけでなく、来店者との関係性の質を維持するためにも必要」という。将来的には、健康相談や薬の使用方法はもとより、店舗売上に寄与するOTC・サプリメントの提案へと活用が広がる可能性も。同社はグループのコヤマ薬局にて、サプリメント通販を展開。乳酸菌、コラーゲン、アミノ酸、ビタミン&ミネラルなどのサプリメントをラインアップしている。「薬急便 遠隔接客AIアシスタント」を提供するMG-DXでは、「今後、導入店舗の現場の声や運用データをもとに、さらなる機能強化を進めていく」としている。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1816号(2025.7.16)で
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