『Japan Health』初開催 大阪万博と連携し、日本の医療・ヘルスケア産業を基幹産業へ

 医療・ヘルスケア展示会『Japan Health』(主催:インフォーマ マーケッツ ジャパン㈱)が、6月25日から3日間、インテックス大阪(大阪市住之江区)で開催された。同展は、世界最大規模の医療展示会『Arab Health』の日本版として初の開催となった。医療機器、再生医療、IT、研究機関など国内外から425社が出展し、9,616人が来場した。健康食品メーカーの出展もあり「海外来場者にアピールできた」「健康食品業界では知られていても、医療関係者には全く知られていなかった」などの感想が寄せられた。食品メーカーの中には新たに再生医療分野へ参入する企業も見られた。

 

 開会式では、吉村洋文大阪府知事が挨拶。「大阪では、バイオ・医薬などライフサイエンス分野の研究機関を集積した彩都ライフサイエンスパーク、健康・医療の拠点形成が進む北大阪健康医療都市(健都)、さらに、再生医療をベースとした未来医療の産業化を推進するNakanoshima Qrossなど、医療・健康のトップランナーとしての役割を果たしている。万博のテーマもヘルスケアパビリオン。大阪でジャパンヘルスの第1回目を迎えられたことは非常に嬉しく思う」と述べた。

 

 来賓挨拶では、岸田文雄前内閣総理大臣が来場し、総理時代の医療・ヘルスケア事業の取り組みついて解説した。岸田氏は日本の医療産業が公的保険45兆円、ヘルスケア産業30兆円の合計で約75兆円の巨大産業になることに触れて、超高齢化社会というピンチをチャンスに変えるために、医療スタートアップの育成を2022年から5ヵ年計画で進めてきたことなどを説明した。なお次回は、2026年6月24~26日、名称を『WHX Osaka』に改めて、インテックス大阪で開催する。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1816号(2025.7.16)で
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