24年度〈食品表示の消費者意向調査〉 機能性表示食品、「現在摂取」16%で横ばい

 消費者庁は6月20日、例年実施している「食品表示に関する消費者意向調査」の2024年度報告書を公表。調査は民間への委託により今年3月、15歳以上を対象に実施。有効回答4万3,247件から無作為に1万サンプルを抽出した。原材料名や添加物、アレルゲン、栄養成分など食品表示制度の理解・活用状況を調査。保健機能食品についても調べている。消費者庁によると、遺伝子組み換え食品表示など一部で質問の仕方を変えたが、24年度調査で新たに追加した設問はないという。

 

 食品表示について「どのようなものか知っている」割合は66.6%。保健機能食品3種類については、「どのようなものか知っている」割合は、特定保健用食品が27.4%(前回24.6%)、機能性表示食品が20.9%(同17.5%)、栄養機能食品が17.2%(同14.5%)といずれも増加した。また、「現在摂取している」割合は、機能性表示食品が15.9%(同15.7%)、特保が15.7%(同15.5%)、栄養機能食品が12.6%(同12.2%)で、それぞれほぼ横ばいという結果になった。機能性表示食品を現在摂取している人を性・年齢別に見ると、60代女性が22.4%で最も多く、唯一の2割台だった。機能性表示食品を「現在摂取している」1,592人の摂取頻度は、「決まっていない」が27.0%(同23.2%)で最多。「毎日」は21.0%(同23.4%)だった。「毎日」に「週3~6日」(15.7%)と「週1、2回」(26.0%)を加えると、利用者の約6割が週に1回以上摂取している。機能性表示食品の摂取理由は、表示されている機能を期待しているとの回答が60.2%で断トツ。機能に関わらず、商品自体を気に入っているためとの回答が18.1%で続いた。つづく

 


 

詳しくは健康産業新聞1815号(2025.7.2)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら