〈機能性表示食品〉24年度受理、11%増の1,580品超
消費者庁は6月24日、機能性表示食品として届出された77品の情報を一挙に公開、2024年度の届出数は1,584品となった。前年度比約11%増で、初の1,500品台に乗せ、年度別で過去最高を更新した。紅麹問題後、届出に慎重になる動きもあった24年度上半期の届出数は662品で、前年同期比11%減と伸び悩んでいたが、年末以降に盛り返し、特に年度末の3月は単月で345品と記録的な水準となった。15年度の制度スタートからの10年で届出された撤回を含めた総数は9,912品(6月24日時点)。「1万」の超大台が目前に迫る。制度は、PRISMA2020対応が必要になった4月から、11年目に突入した。
機能性表示食品制度がスタートした15年度の届出数は310品。初めて1,000品を超えたのが20年度で、21〜23年度は3年連続で1,400品台となった。しかし24年度は、紅麹問題があった上半期に届出ペースが鈍化。また、制度改正が発表された直後の昨年9月の届出は59品にとどまり、前月から半減した。その後、年末ごろから徐々に届出ペースが回復。3月は345品で、単月で15年度の総数を上回る結果となった。4月からの新様式前に届出が集中したとみられる。これにより、24年度の届出数は前年度比10.5%増の1,584品となった。
15〜24年度の届出総数9,912品の内、6月24日時点で取り下げられたのは2,820品。これを除いた累計数は7,092品となる。なお、24年度の取り下げ数は1,198品で、前年度から4割増加した。取り下げが進む中で、新規参入は比較的堅調。本紙の集計で、24年度に初受理となった企業は約220となった。取り下げを除いた受理数トップは伊藤園で106品。2位が森永乳業で90品、3位がファインで71品となっている。つづく
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