クローズアップ【琉球もろみ酢】 リブランディングで、市場活性促進

 琉球もろみ酢は、単式蒸留焼酎泡盛の蒸留粕を圧搾・ろ過したもの。米焼酎、麦焼酎の蒸留粕などからも作られるが、沖縄の地酒・泡盛のもろみから作られるものを「琉球もろみ酢」と定めている。琉球もろみ酢は、“酢”とは付いているが、酢酸を含む「食酢」ではなく、クエン酸や必須アミノ酸を含む18種類以上のアミノ酸、GABAなどを含有する「清涼飲料水」に該当する。一般的な酢と比べて匂い酸味が少なく、まろやかで飲みやすいのが特徴。クエン酸の語呂に合わせ、9月3日を「琉球もろみ酢」と制定している。公共団体のもろみ酢公正取引協議会では、もろみ酢原液を75%以上含むなど、多項目に亘り、厳格な審査に適合した製品に与えられるもろみ酢「公正マーク」に加え、風土や伝統が育んだ特色ある地域産品を保護する「GIマーク」の認知・普及活動に取り組んでいる。

 

 琉球もろみ酢は、過去に一大ブームを経験し、その反動が大きかったものの、今もユーザーのリピート率は高い。こうした中、同協議会では今春にロゴマークとブランドコピーを制定。琉球もろみ酢の魅力を再発信していく。同協議会の松田亮会長は、「琉球もろみ酢は、ブームから約30年、商品の形は変わらずロングテール商品として続いてきた。琉球もろみ酢は、飲んで頂ければその良さが分かって貰える体感商材」と話す。一方で、「琉球もろみ酢を飲んでいる人達が、そのまま年を重ねている状況。新たなユーザーの開拓が必要」と強調。「安心・安全で高品質な製品、そして安定供給できる体制が整っている。リブランディングにより、伸び悩む市場の活性化に繋げていく」と意気込む。ブランドコピーは、「もろもろ、いい感じ。」。継続して飲むことで、「なんだか調子がいい」状態になることを表現した。つづく

 

 

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