特集【25年上期総括・化粧品受託製造】 調査データ解説①

【経営状況】

25年上期、4割が「経営良好」

 今年上期の経営状況について「良かった」との回答は、昨年調査より13.2ポイント増の43.2%。「悪かった」は同2.9ポイント減の9.3%と、化粧品市場の回復を反映する結果となった。「良かった」と回答した企業からは、「既存顧客の回復に加え、新規顧客の獲得ができた」「リピート製品の受注が増加」「新工場の稼働による生産力の向上」「ヘアケア商材が伸長」「新規案件を獲得できた」などのコメントが見られた。一方、「悪かった」「どちらとも言えない」と回答した企業からは、「受注・売上は伸びているが、原料・資材価格、エネルギーコスト、人件費等の高騰で、引き続き利益を圧迫されている」とのコメントが多かった。他には「原料調達の遅れによる納期遅延」「既存取引先のリピート回転率の低下」「取引先の業績に明暗がわかれた」などのコメントが見られた。

 

 今年下期の経営見通しについては、「良くなる」との回答は、同6.7ポイント増の37.6%となった。主な理由については「新規受注の獲得」「新製品が発売される」「異業種からの受注が増加」などのコメントが見られた。一方、「悪くなる」は同1ポイント増の5.1%。「どちらとも言えない」は同7.7ポイント減の57.3%。市場全体では前進の兆しはあるものの、原材料や資材、エネルギーコスト、人件費などの製造コストの高騰が続く中、引き続き、厳しい環境が続くと予想する企業が多い。

 

 

詳しくは健康産業新聞1814号(2025.6.18)で
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