特集【25年上期総括・健康食品受託加工/製造】 調査データ解説④

【海外展開】

輸出など海外対応企業は66%に 中国失墜で、ベトナムが1票差の2位に

 海外展開については、海外輸出向け(越境EC含む)および、海外ブランドオーナーからの受託製造に対応していると回答した企業は、昨年調査より1.9ポイント増の65.5%となった。主な取引国・地域を複数回答で聞いた結果、昨年調査と同様、中国が51票でトップ。2位には昨年3位のベトナム(50票)がランクアップ。3位は昨年2位の台湾(48票)となった。中国経済の失墜を受けてか、2位のベトナムが1票差となっている点が興味深い。また昨年8位の米国が5位に浮上した。

 

 輸出状況について「割合が増えている」との回答は昨年調査より0.7ポイント増の45.7%、「減っている」との回答は4.3ポイント減の8.5%となった。昨年調査では、アルプス処理水問題や紅麹問題から大幅に輸出割合が減少。今年上期は少し取り戻したといったところ。「輸出割合が増えている」と回答した企業に、具体的な品目を聞いたところ、「美容ドリンク」「美容・エイジングケアサプリメント」「ナットウキナーゼ」「NMN」との回答が複数見られた。インバウンドの状況について、「割合は増えている」との回答は、昨年調査より9.2ポイント減の13.9%に留まった。中国経済の失墜で、現在来日している中国人は富裕層が中心となっており、高額なNMNサプリメントなどの特需は聞かれるが、あくまで限定的なインバウンド需要に留まっていることも要因と推察される。

 

 

詳しくは健康産業新聞1814号(2025.6.18)で
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