特集【25年上期総括・健康食品受託加工/製造】 調査データ解説②
【受注が伸びているカテゴリー/商品剤形/業種】
加工・製造などの受注件数が伸びているカテゴリーでは、「美容・美肌」(51票)が2位と16ポイント差をつけて断トツのトップだった。2位の「ダイエット」、3位の「スポーツニュートリション」を含むトップ3は昨年調査と同じで、人気の高さがうかがえる。4位には 「栄養成分補給」が昨年5位からランクアップ。人気受注ランキング調査でも、「ビタミン類」「ミネラル類」への票が増えており、ベースサプリメントのニーズが高まっているようだ。4位以下は、「滋養強壮・強精強壮」「免疫」「ロコモ対策(関節・骨・筋肉)」「腸内環境維持」「メタボ対策」「フェムケア・フェムテック」と続く。6位の「免疫」は、コロナ収束後も消費者の感染症などに対する意識は高く、日常における“免疫ケア”が広く浸透。2020年に登場した「免疫表示」の機能性表示食品が市場形成を加速させた。
受注が増えている商品剤型では、「粉末」が34票でトップだった。近年、プロテインの人気が続く中、主流の粉末品は800億円を超える。こうした中、各社からは、粉末品の製品開発が活発化。大容量から個包装タイプまで、様々な新製品が流通しており、粉末ニーズの底上げに繋がっているようだ。18票の「サプリメント剤型以外」では、三方入りのスティックゼリーや、Tパウチ、スマートパックと呼ばれる軟包装の需要が高く、工場ラインを新設する事業者もある。受注の多い業種では、「食系(健食・自然食品専門店等)」(79票)と「通販(ネット・TV等)」(71票)を挙げる回答が多かった。次いで、「薬系(薬局・薬店、DgS等)」(47票)、「ネットワーク」(22票)と続く。つづく
詳しくは健康産業新聞1814号(2025.6.18)で
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