特集【25年上期総括・健康食品受託加工/製造】 調査データ解説①
【経営状況】
上期経営状況「良かった」は24.6%、下期見通しは「良くなる」が37.5%
今年上期の経営状況について、「良かった」は24.6%で昨年調査から5.9ポイント減少した。「悪かった」は、16.1%で5.3ポイント改善。「どちらともいえない」は、11.2ポイント増え59.3%だった。「悪かった」「どちらともいえない」との回答では、「売上、受注ともに昨年より増加したが、原材料や人件費の値上げで利益率は低下した」「仕入れのコストUPが継続している」「売上は増加したものの、原材料の高騰が利益に影響」など、昨年から続く原材料や資材の価格高騰などによる利益圧迫の様子がうかがえた。
「良かった」との回答では、既存顧客の受注増や、新規顧客獲得のほか、「国内の大口得意先が前年を上回る受注ベースにある」「新製品開発が活発になってきた」 「パウチゼリー既存品の注文が伸長」「三方シール事業の受注増」「Halal、Kosher対応の受託が増加」「フリーズドライ受託が好調」などの回答が寄せられた。「EC向けの注文量が減ったが、低粗利製品の構成比が下がり、利益面は改善となった」といった声も。また「昨年の紅麹問題から回復」「紅麹の影響が薄れてきた」といった回答も複数あった。
今年下期の見通しは37.5%が「良くなる」と回答。「どちらともいえない」が60.8%だった。「良くなる」との回答では、「新商品の問い合わせが多く、回復基調にある」「Tパウチ商品の受注増」「お茶原料の加工が好調のため」「加工費の値上げによる利益増」「海外向け輸出の増加」「暑さ対策向け商品の注文増が見込まれる」など、明るいコメントが多数聞かれた。つづく
詳しくは健康産業新聞1814号(2025.6.18)で
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