連載⑯【薬局・薬店の新規事業】 専門学校が薬局と連携で健康相談イベント開催
学校法人21世紀アカデメイア(東京都千代田区)は、産学連携プロジェクトの一環として、大手調剤薬局と連携し、Z世代へ薬局の価値や利用メリットを発信するヘルスケアイベントを今年2月に初開催。薬剤師や管理栄養士による健康アドバイスや健康相談だけでなく、PB商品開発なども手掛けた。もともと学生の就職やインターンシップを通じて接点があった同校では、「提案を実際に企画として実現し、成果を出すことを重視した実践的な学び」を展開しており、ビジネスデザイン学科設立後、薬局業界との新たな連携を模索する中、2年前から、みよの台薬局との連携がスタート。今回のイベント開催にあたっては、みよの台薬局からの課題提示「若者に薬局の新たな価値を広めるには?」というテーマをもとに、学生達が主体的に取り組むプロジェクトとして始動。同校ビジネスデザイン学科の1年生と2年生が合同で取り組み、フィールドワークや中間発表などを経て、学生達の企画提案を採用する形で実現した。
フィールドワークでは、実際に学生がみよの台薬局を訪問し、現場の薬剤師から課題の背景や具体的な現場のニーズをリサーチすると共に、対象となる若者のニーズを調査。その後の中間発表・最終プレゼンテーションでは、PB商品の青汁を使用した健康スムージーを考案し、試食を交えたプレゼンを通じて具体的な企画提案を実施し、関係者からのフィードバックを得た。会場には、みよの台薬局・薬剤師との対話コーナーを設置し、健康維持・改善や美容のアドバイスを行うと共に、体組成や血管年齢、骨密度の測定など健康測定機器を活用した体の状態チェックコーナーや、同校スポーツビジネス学科によるトレーニング指導なども実施。実際のイベントを終えて、学生からは、「物販や健康チェックコーナーはブース数に対して、滞在時間が長かったことが印象的だった」「時間帯ごとの来場者を意識したプロモーションや規格の工夫が必要と学べたことが大きかった」などの声があった。つづく
詳しくは健康産業新聞1812号(2025.5.21)で
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