マイウェルボディ協議会、女性の低体重・低栄養症候群に警鐘

 マイウェルボディ協議会は4月24日、「女性の低体重/低栄養症候群」に関するプレスセミナーを開催、女性の痩せに関する問題提起や取り組みを紹介した。日本肥満学会が4月17日に「閉経前までの成人女性における低体重や低栄養による健康課題― 新たな症候群の確立について―」と題したステートメントを発表したことを受けて、順天堂大学大学院医学研究科スポーツ医学・スポートロジー/代謝内分泌内科学教授の田村好史氏が登壇。若年層の日本人女性について、1980年代からダイエットブームの定着などを理由に先進国の中で最も瘦せている割合が多く、20代女性では約20%が瘦せているデータがあることを紹介した。また、BMIが18.5以下の痩せた女性は糖尿病発症リスクが高いことなど様々な健康リスクがあることを指摘した。

 

 また同氏は、日本肥満学会の「ステートメント」について、低体重または低栄養を原因とした疾患・症状・徴候を合併している状態を「Female Underweight/Undernutrition Syndrome(FUS)(女性の低体重/低栄養症候群)」と定義することを紹介した。FUSの原因については、体質性瘦せ、SNS、ファッション誌などのメディアの影響による痩せ志向、社会経済的要因・貧困などによる低栄養があるとした。これらの要因が相互に重なり合いながら、低体重や特定の栄養不足、骨密度低下、月経周期異常、体調不良などを引き起こし、FUSと至る可能性があるとした。つづく

 

 

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