特集【ニンニク】 「脳疲労」「睡眠の質」など、伝統食材に機能性プラス
ニンニクをエビデンスベースで訴求していく動きが活発化している。S-アリルシステイン(SAC)、アリイン、γ-グルタミル-S-アリルシステインを関与成分とした機能性表示食品は 3月21日現在、23品目受理。「睡眠の質向上」「疲労感軽減」「精神的疲労軽減」「血圧」テーマの商品化が進んでいる。生鮮食品ではアリインを機能性関与成分とした『ロケット発芽にんにく』が受理されている。受理数の最も多い関与成分はS-アリルシステイン。機能性研究では、「脳疲労軽減」をテーマとした取り組みが進んでいる。備前化成は独自製法でS-アリルシステイン(SAC)の高含有化を実現した『発酵SACエキス末』を供給、「疲れにくい状態=グッドコンディションが維持」できる“エビデンスベースの新しい疲労対策成分”としてのアピールを進めている。
SAC研究会(幹事企業:備前化成)は昨年10月、都内で「SAC研究会・研究集会」を開催。ニンニク成分・S-アリルシステイン(SAC)についての最新知見を報告した。事務局の丸勇史氏(備前化成・研究開発本部・本部長)は、「2021年に活動を開始し、今回で 3回目の研究集会を迎えた。SACに特化した研究会は唯一であり、研究者、アウトプットする企業、メディアの方々の情報交換に役立てれば」と開会の挨拶を述べた。基調講演「生体の酸化ストレス応答と食品因子」(同志社大学大学院・市川寛教授)のほか、日本大学、㈱桃屋、備前化成㈱が研究成果を発表、㈱アルファメイルがSAC含有サプリメントのニーズと販売状況を報告した。
サプリメントの最終製品では、卵黄、マカ等の複合品が目立つ。選択サポートサービス「my-best」が発表したニンニクサプリのランキングでは、『黒にんにく卵黄』(ハーブ健康本舗)がトップに。熟成醗酵黒ニンニクと、有精卵黄油が凝縮されたサプリメントとなっている。2位は、『にんにく卵黄WILD』(やずや)。ニンニク卵黄とマカのほか、スッポン・牡蠣・高麗人参などの食材や、亜鉛・シトルリン・アルギニンなどの成分も配合している。3位は、『伝統にんにく卵黄』(健康家族)。九州産有機ニンニクと有精卵黄に加え、α-リノレン酸が豊富なアマニ油を配合した商品となっている。つづく
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