機能性表示食品の届出等で告示

 機能性表示食品制度は紅麹問題を受けて改正が行われ、健康被害報告の義務化は昨年 9月1日に施行されている。3月25日に公布された「機能性表示食品の届出等告示」は、4月1日施行の事項で、「内閣総理大臣が告示で定める」としていた届出方法と、順守事項の自己点検の報告方法等を規定。届出の各種様式やその記載要領などを示した。意見募集を踏まえて一部修正を行ったほか、用語の統一等を行った。機能性に関する様式に、研究レビューの国際指針である「PRISMA声明2020」の内容を反映。別紙様式(Ⅴ)-1-1の点検表では、「PRISMA声明(2020)に準拠した形式で記載されている」などの項目が設けられている。様式第7号の別紙様式(Ⅶ)が、自己点検に関するチェックリストとなっている。天然抽出物等を原材料とする錠剤・カプセル剤等食品の原材料に関する自主点検及び製品設計の基準も盛り込んだ。

 

 「機能性表示食品の届出等に関するガイドライン」は昨年 8月30日に、「機能性表示食品の届出等に関するマニュアル」に改められている。このマニュアル記載の様式は、一部を見直して「機能性表示食品の届出等告示」で規定しており、また届出データベースの更改を踏まえて、新たに「機能性表示食品の届出等に関する手引き」として整理した。「手引き」は 4月1日から適用、マニュアルは同日廃止する。「手引き」は、届出時の諸手続きに必要な内容を網羅的に参照できるように作成。趣旨、届出の方法、届出の公表、新規届出、変更届出などのほか、「自己点検及び結果並びにその結果の報告」「資料作成に当たっての考え方」などで構成、約200ページのボリュームとなっている。

 

 マニュアルで「機能性表示食品の届出資料作成に当たってのチェックリスト(新様式・2020準拠版)」としていた様式は、別紙様式(Ⅰ)として、機能性や各種試験、表示見本など各項目のチェックリストを示した。またマニュアルの別紙様式(Ⅲ)-1「製造及び品質の管理に関する情報(サプリメント形状の加工食品、その他加工食品)」は、食品の区分ごとに「天然抽出物等を原材料とする錠剤、カプセル剤等食品」と「その他加工食品」に分けた。つづく

 

 

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