ZOOP UP【β‐グルカン】 パラミロン関与成分に「免疫機能の維持」遂に受理
欧米をはじめとした海外では、免疫への関心は高く、関連サプリメントの利用は年々拡大傾向にある。米国では免疫に関するヘルスクレームが早くから実現しており、“イミューンヘルス”として一定の認知がされている。なかでも酵母由来β–グルカンは免疫賦活素材成分として知られ、欧米では非常にポピュラーな成分となっている。現在、免疫力を高めることを目的としたβ-グルカンの食品利用は、米国のみならず世界的にも拡大している。海外調査会社のグローバルインフォメーションが発表した市場調査レポート「ベータグルカンの世界市場」によると、β–グルカンの世界市場規模は2020年時点で4億380万ドルとしており、年成長率7.6%で伸長。2026年には6億2,830万米ドルに達すると予測している。
こうした中、国内ではミカレアが届出していた機能性表示食品が「免疫機能の維持」で初受理。関連成分はユーグレナグラシリスEOD-1株由来パラミロン(β-1,3-グルカンとして)。免疫指標は従来のpDCへの作用ではなく、単球とナイーブT 細胞をターゲットにしたもの。表示は「日常生活の一時的な精神的・身体的疲労感を軽減する機能があります。また、免疫細胞(単球、ナイーブT細胞)の働きを助け健康な中高年の方の免疫機能の維持に役立つ機能があります」とトリプルクレームとなっている。現在SRの作成に向け準備を進めており、年内には届出受理に漕ぎつけたい考えだ。機能性表示食品では、アリナミン製薬がユーグレナグラシリス由来パラミロン(β-1,3 -グルカンとして)を関与成分とした粒タイプの『アリナミン®ナイトリカバー 快眠ユーグレナ』を新たに発売。「睡眠の質(眠りの深さ、すっきりとした目覚め)を改善し、起床時の疲労感を軽減する機能、作業時の一時的なストレス(イライラ感、緊張感)を緩和する(抜粋)」と表示する。これらの受理品を契機に、国内β‐グルカンマーケットの拡大に大きな期待が寄せられる。つづく
詳しくは健康産業新聞1807号(2025.3.5)で
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