連載【自然食品店・オーガニック専門店の戦略】 リアルコミュニティ創出を推進
昭和42年創業の早稲田自然食品センター(東京都新宿区)は、コンセプトに「自然」「安心」「おいしい」「環境にやさしい」「それこそが本物」を掲げ、自然食品や健康食品、雑貨、書籍を約3,000品目取り扱う。「専門店ならではの接客に注力している」という店長の寺島真吾氏に話を聞いた。
健康食品の売れ筋は、青汁、玄米酵素、酵素ドリンク、乳酸菌生成エキスです。リピートのほか、ネットなどで情報を得て購入する人が多いです。自然食品の売上は梅干しが好調です。とりわけ塩分濃度17〜18%ほどの昔ながらの伝統製法で作った商品に需要があります。店舗立地は、都内・早稲田エリアにあります。客層は長く住んでいる年配の方、社会人、子育て夫婦、早稲田大学関連の訪日外国人まで幅広いです。コロナ感染や紅麹問題は自然食品の関心を高め、自炊する30〜40代独身男性といった新たな客層も増加しました。
専門店ならではの提案がなければ、量販店や百貨店などで扱う商品の販売に留まってしまいます。こだわり商品は生産者の想いなどのストーリー性があるため、こうした情報を伝えることが大切だと捉えています。昨今では自然食品に関心を持ち始めた人が多くなりました。こうした人たちが気軽に立ち寄れるよう、接客ではある程度のフレンドリーさと相談のしやすさも意識しています。子育てコーナーでは、健康クイズ(腸内細菌など)を商品棚に貼付けたり、情報交換帳を設置し、誰でも自由に書き込めるようにしています。子育て夫婦が同じ悩みを共有できるリアルなコミュニティの創出にも努めています。つづく
詳しくは健康産業新聞1794号(2024.8.21)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら