【NEWS FLASH】 小林製薬、紅麹問題で検証委員会の調査報告書
小林製薬は7月23日、紅麹問題を踏まえて設置した事実検証委員会の調査報告書を公表した。4月26日に設置された委員会は弁護士らで構成。報告書では、健康被害の把握から製品回収発表までの経緯を検証、健康被害の行政への報告について、同社が「因果関係が明確な場合に限る」という解釈を採っていたことを指摘した。同社に対し、遅くとも2月上旬以降、全社を挙げて早急に対処すべき緊急事態として、健康被害状況の公表や製品回収という選択肢に力点を置き、症例報告を行った医師や外部専門家とコンタクトを取り、「行政当局に相談して積極的にその力を借りるという姿勢がより強く求められたものと言える」とした。「小林製薬及びその役職員が本件問題と向き合い、真の再発防止策の履践を全うすることを強く期待する」とまとめている。
同社では7月23日、紅麹問題における経営責任を明確にするため、小林章浩氏が8月8日付で代表取締役社長を辞任し、取締役補償担当に就く人事を発表。新社長には専務取締役の山根聡氏が就任する。小林一雅氏は7 月23日付で代表取締役会長を辞任し、特別顧問に就任した。
詳しくは健康産業新聞1793号(2024.8.07)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら