連載【自然食品店・オーガニック店の戦略】 地域密着型店舗、「オーガニックで有機的つながりを」

 ムソー㈱が運営するムスビガーデン桜新町店(東京都世田谷区)は、コンセプトに「生産者とお客様をむすぶ」「おいしさと食卓をむすぶ」「安心と安全をむすぶ」を掲げ、オーガニックや自然食が身近に感じられる暮らしの提案を行っている。「地域に根差したアットホームな雰囲気づくりを心掛けている」という店長の藤井俊也氏に話を聞いた。

 

――お店の強み・客層は?

 生鮮食品の品揃えが強みです。鮮魚や精肉を充実させた専門店は珍しく、野菜や果物、加工食品を含めた生活食材の買い物を当店で完結できます。欠落カテゴリーも常にリサーチし、他店で取り扱わないこだわり商品の拡充に努めています。店舗は高所得者層や子育て世代が多く居住するエリアに立地しています。客層のメインは40〜50代。新規顧客層は子育て世代の増加が目立ちます。

 

――売れ行きは?

 新型コロナ禍で健康志向が高まったことを受け、売上は好調に推移しています。今年4月から6月は、過去最高売上を達した2020年に近い水準まで近づきました。常連客の知人・友人が新規顧客となったことも来店客数増を後押ししました。販売数が最も多い商品は、「天然刺身」です。土日限定のまとめ買いセットが数量を押し上げています。次いで、飼育環境に配慮した「鶏肉(神山鶏)」、有機栽培や特別栽培(農薬5割以上カット)の「野菜」の販売が好調です。加工食品は調味料系(米油や味噌など)が売れ筋です。子供向けのリンゴジュースやミカンジュースのまとめ買いも多いほか、菓子類は無添加の玄米おこしやポテトチップスも需要があります。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1792号(2024.7.17)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら