「第9回黒酢研究会」都内で開催、黒酢と高麗人参で抗疲労効果

 「第9回黒酢研究会」が6月21日、都内で開催され、4人が講演した。北海道医療大学薬学部(製剤学)教授の柴山良彦氏は、「黒酢研究の40年とこれから」と題し講演。黒酢の機能性について総コレステロール値を下げるなど脂質代謝への効果や抗酸化作用、血圧を低下させる効果など、様々な機能性を持つことを紹介した。また、研究で高脂肪食が肝臓におけるエピゲノムに影響を及ぼし、マイクロRNAを変化させるが、黒酢濃縮液を添加すると、その変化を抑制する傾向にあることが分かったと話した。

 

 熊本保健科学大学保健学部リハビリテーション学科教授の申敏哲氏は、「ラットの夜行性行動を用いた黒酢と高麗人参の抗疲労効果検討」と題し講演。ラットの実験で黒酢と高麗人参の摂取が疲労軽減や疲労回復の効果があることが示されたと発表した。熊本大学大学院生命科学研究部附属グローバル天然物科学研究センター准教授の首藤剛氏は、「線虫Cエレガンスのミニ集団解析技術C-HASによる黒酢成分の健康寿命評価」をテーマに講演。実験で米酢、黒酢を独自技術「C-HAS」で解析したところ、それぞれの食酢の摂取でCエレガンスの寿命・健康寿命を有意に延長させることが明らかになったと発表した。つづく

 

 

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