【話題追跡】 健康博で、水素商材の人気再燃

 2月20日〜22日に開催された「健康博覧会2024」は、3日間の来場者数が前年比4割増の約3万人と大盛況で幕を閉じた。今回の健康博では、水素商材の人気再燃が顕著だった。水素商材の出展企業は20社を超え、特に水素吸入器の出展が目立った。他にも水素水に加えて、シリカ水やバナジウム水、炭酸水を生成できる次世代型の水素水サーバーの出品も見られた。初日に行われた法政大学・宮川路子教授のセミナーには200人を超える聴講者が殺到、立ち見も続出した。水素のエビデンスは国内外問わず、現在進行形で発表が続いており、その有用性に再び注目が集まっている。

 

 「今年は医師からの引き合いが多かった」「海外バイヤーとの商談ができた」「水素商材への関心が再燃している」――。水素商材の出展企業からは、3日間を通して明るい声が聞かれた。ポータブル水素ガス吸引具「KENCOS®」シリーズの新モデルを参考出品したアクアバンクでは、「狙い通り、家電量販店やエステサロンなど美容系のバイヤーから高い評価を得た」とコメント。今秋の発売に向けてブラッシュアップしていくとのこと。カニューレを使用せず水素吸入を実現した『フレアー』を出品したフラックスも、小型ボトルタイプの新モデルを参考出品。多くのバイヤーから関心を集めたという。水素水と水素吸入の双方を1台で叶える水素生成ボトル「MyShintouSui」シリーズを展開する日省エンジニアリングも今春発売を計画中のハンディタイプの水素吸入器の評判が上々だったという。
 

 またこれら機器類以外にも水素分子で初の機能性表示食品を受理した新菱では、高濃度水素を含有したゼリーを展示。宮川氏のセミナーで一部紹介されたこともあり、高い関心を集めていた。水素発生原料のサプライヤー・ENAGEGATEでは、「各サプライヤーが扱う水素原料の特性を理解している人が増えたと感じる」とコメント。炭プラスラボでも複数の原料を展示した中で、水素原料への関心が非常に高かったとした。本紙調査では、2023年の水素商材の市場規模はメーカー出荷金額ベースで、前年比11.2%増の236億円とV字回復を遂げた。今回の健康博は、水素商材への注目が再燃し、市場の大幅成長を予感させた。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1783号(2024.3.6)で
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