特集【注目のダイエット食品】 機能性表示食品の存在感増す

 ダイエット訴求の機能性表示食品が増えている。ドラッグストアなどの売場では、「腹部(おなか)の脂肪を減らす」「ウエスト周囲径を減らす」「糖の吸収を抑える」「内臓脂肪と皮下脂肪を減らすのを助ける」などのヘルスクレームを謳う商品がダイエット食品コーナーに並ぶ。TPCマーケ ティングリサーチが男女1,236人に実施した「2023年健康と栄養に関する意識・実態調査」で、現在摂取している機能性表示食品のヘルスクレームは、「内臓脂肪を減らす」「体脂肪を減らす」「中性脂肪を抑える」などが上位だった。販売メーカー・担当者は、「薬系チャネルのダイエットサプリメントは機能性表示食品が定着している」と話す。

 

 「カロリミット」シリーズ、『内脂サポート』(ファンケル)、「メタバリア」シリーズ(富士フイルム)、『ウエスト気になる』(ディーエイチシー)、『onaka®』(ピルボックスジャパン)、『おなかの脂肪ぱっくん』(ネイチャーラボ)、『メタプラス ウエスト』(メタボリック)など、大手企業から中堅企業まで、特色ある機能性表示食品が流通。通販で人気の商品を店販チャネルで展開する動きも。ダブル、トリプル表示品が主流のほか、「むくみ」「体温維持」などの文言を組み込んだ商品も目立つ。「顔のむくみ感を軽減する」機能性表示食品では、販売好調な商品もみられる。

 

 原料・受託メーカーでは、機能性表示対応素材やヘルスクレームの種類を増やし、素材活用の提案を展開。東洋新薬は、自社原料『葛の花エキス™』『ターミナリアベリリカ™』を機能性表示対応素材として提案。『ターミナリアベリリカ™』は受理実績が100品を超え、伸長している。丸善製薬も米ヌカ発酵物『アクティボディ®RB』の受理実績が50品を超え、供給増の底上げに繋がっている。BGG Japanは、「ウエスト周囲径」「お腹の脂肪」などの文言を使用できるリンゴポリフェノール・未完熟果実抽出物『ApplePhenon®』を供給。オリザ油化は、『生コーヒー豆エキス』『マウンテンキャビアエキス』などの機能性表示対応素材を揃える。

 

 このほかにも、オリーブ葉抽出物『オラリス™』(三菱ケミカル)、ガルシニアカンボジア抽出物『ガーシトリン®』(サビンサジャパンコーポレーション)など、各社、積極的な提案を進めている。また、葛の花由来イソフラボン、中鎖脂肪酸、アルロースなど、「脂肪の燃焼を高める」機能性関与成分が増え、届出や受理品の流通が始まっており、今後の動向が期待される。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1778号(2023.12.20)で
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