第8回日本黒酢研究会、黒酢ペプチドの機能性報告など

 日本黒酢研究会は6月16日、都内で第8回日本黒酢研究会を開催した。2019年以来、4年ぶりのリアル開催となり、健康食品業界などから多く関係者が参加した。招待講演では、発酵学者の小泉武夫氏が「発酵で健康」と題し講演。免疫細胞を増やすための発酵食品を取り入れた「免疫食事学」を提唱。味噌や納豆などの発酵食品は代謝を上げ、免疫賦活効果を高めると話した。特に、黒酢に対しては、ミネラルや必須アミノ酸が多く、コレステロール値の低下、糖尿病および高血圧症の予防などのエビデンス研究を紹介。また、「鹿児島県福山町の壺造り黒酢の場所を世界遺産に登録すべき」と壺造り黒酢の関係者へ提案した。

 

 えがお健康研究所の宮﨑真里奈氏は、「特定成分を含有する黒酢の降圧作用」をテーマに講演。黒酢に含まれる酢酸以外の成分に、血圧低下を及ぼす可能性を検証した。その成分は黒酢ペプチドで、二重盲検プラセボ試験で、黒酢ペプチドがプラセボ群と比べて、収縮期血圧が有意に低下したことを報告した。また今後、同成分の原料開発も行っていくと述べた。つづく

 

 

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